家を買って得する人、損する人、違いはたったひとつ

人はなぜ家を買うのでしょう?

「家賃がもったいないから」?
「家族が一つになるから」?

様々な理由があると思います。家族のためといった損得以外の理由があるのであれば、みんなのための家として購入するのも良いと思います。(⇒あなたは持ち家派?賃貸派?不動産の購入を計算してみた

しかし、家賃がもったいないから、損したくないから、という理由であれば、購入すると発生する費用も考慮した上で考えなくてはなりません。
(ちなみに、上記の記事で実際に計算した結果は、購入したほうがわずかに得でした。他にも費用がかかってしまうようであれば、すぐにペイされてしまう可能性がある程度でした。)

あくまでも強調したいのは、実際にシミュレーションしてみないと、どちらが得かはわからない、ということです。

◆それは「資産」ですか?「負債」ですか?

では、持ち家によって得になるのはどういった場合でしょうか?簡単に考えると、その不動産が「資産」か「負債」かによってわかります。
つまり、住宅ローンを返済している途中で家を売ったとしても、その売却価格を残りの返済に充てられる、もしくはプラスになるくらいの価値のあるものだということです。

購入をするときのポイントは、こちら(⇒【歴30年のベテラン投資家さんにインタビュー】不動産の購入で大事にしたいこと3つ)でも紹介している通り、多少のコツがいります。

ザッとおさらいすると、下記のようになっています。

【購入の時はこれを重視】

・買い手がいるか
・借り手がいるか
・日当たりが良いか

~さらに詳細~

・目の前に大きな建物がない
・駅が近い
・交通の便が良い
・周辺の環境が良い
・道路付けであること(南東角地がベスト)

などです。

現金として寝かせるのではなく、「資産に変えている」という考え方が大切です。
近年、不動産がプラスになるどころか「負動産」であるとの声も多く、需要と供給のバランスはいつ崩れてもおかしくない状態です。不動産に資産的価値がなければ、行きつく先は損しかありません。不動産を持っているだけで損をする時代が訪れようとしています。

そして「資産として不動産を持ち、その上で得をするポイント」は他にもあります。まず借りる段階の話で言えば、住宅ローンは借りすぎないようにすること。頭金として出来る限り多く入れ、借入額は出来る限り少なくすること。これは常識ですね。もちろん金利は低いものを吟味する必要があります。また。地価や路線価が下がりにくい物件にしましょう。安定して需要があることが、「売れ残り」を防ぎます。不動産が資産として機能するためには、価格の変動が起きにくい物件を選びましょう。そして、住宅ローンの返済シミュレーションは必ず行い、借入期間を出来る限り短くしましょう。

【家を買って得する人に】

・頭金を多く、借入金額を少なく
・低金利の住宅ローンを利用する
・価値が下がりにくい物件にする
・住宅ローンの借入期間は出来る限り短く

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◆家はライフスタイルによって買い替えるもの

日本では「家=一生モノ」というイメージがついており、家を買ったらずっとそこに住むものだという考えの人が多いかと思います。海外(例えばアメリカ)では、家を7年に1度替えるって、ご存知でしたか?そして、不動産に携わる者としてこちらの意見に賛成です。

そう、家は一生モノではないのです。本来家はライフスタイルによって買い替えるものです。それは持ち家でも賃貸でも同じです。一人暮らし、夫婦2人暮らし、大家族、二世帯、など家族の人数や生活環境によっても変わります。
例えば始めは家族で住んでいても、子供たちが独立したら部屋が余ってしまうなど、人生には様々な場面が考えられます。

そこで、家を売りに出したときに「売れない」なんてことがない家を選ぶことも視野に入れておきましょう。
家を買い換えられるのも、家を「資産」として所有しているからです。釣りでいうと、小魚を取ってエビを釣るような感じですね。不動産によっては、エビで鯛を釣ることも可能な場合もあります。

これまでは住宅ローンの返済に目が行きがちでしたが、今後は「資産」に注目して家を選んでみてください。家は単なる住宅ではなく、資産運用の一つにもなり得ます。その考え方を持っておくと将来大きな違いが出るでしょう。

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◆まとめ|不動産を「資産」として持て

いかがでしたか?

この考え方があれば、他にも様々なところで応用が可能になります。
わかりやすい例でいうと、お金を銀行に預けても増えはしないから、年金保険に回して運用してもらい、将来に備えるなど。
多くの投資方法がありますが、基本的に寝かせておくだけではお金は増えません。ただし、やり方次第、というわけです。もちろん、不動産を買ってすぐにそれ以上のお金にすることは難しいでしょう。つまり、不動産は買った瞬間から価値は下がってきます。しかし現実に不動産を資産として保有することは可能です。ただし、それはあなたの「目利き」次第です。

不動産は資産になるか、という視点を持った上で購入に踏み切ってみてはいかがでしょうか。

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