投資というと株やFX、個人年金や不動産投資などが思い浮かぶと思います。ある程度資産がある方は、その資産を増やすために投資を検討するものです。
そこで今回は、FX・株×個人年金×不動産投資を比較してみました。どの投資が自分の求めている投資かの参考にしてみてください。始める際は利回りという観点からもみるようにしてくださいね。投資たるものリスクは付き物です。不動産投資がどのくらいローリスクで出来るかの参考になればと思います。
1.収益の安定性と継続性について
まずは、収益の安定性と継続性について比較してみます。結論から言うと、「不動産投資、個人年金、株やFX」の順番で優位といえます。
1-1株やFX
まず、株やFXは非常にリスクが高いです。株に関しては、たとえば1,500円の株を1万株(1,500万円分)取得したとします。株価に関しては、特に新興企業の場合は激しくぶれます。3か月後に倍額の3,000円になっていることもありますし、逆に半分の750円になっていることもあります。
そのため、数か月で株に投下した資産が半分以下になるというのもあり得る話です。また、長期保有の前提で比較的安定した企業の株を取得するとします。その際は「配当利益」が得られますが、配当がない場合もありますし、年の利回りはせいぜい1~2%前後です。
また、FXは通貨のやりとりなので、株と同じくブレが激しいです。さらに、FXは自己資金の25倍までの取引ができるので、リスクが跳ね上がります。これらの理由から、株やFXは当たれば利益が大きいですが、安定性と継続性には欠けます。
1-2個人年金
個人年金はさまざまな種類がありますが、ここでいう個人年金とは、「毎月お金を積み立てて会社を定年する60歳ごろに還付される、または何年かにわたって分割で還付する」という仕組みの商品のことです。元本割れの心配がなければ、株やFXのようなリスクはありません。
ただし、継続的にお金が入ってくるわけではなく、利回りも運用成績や商品次第です。少なくとも、次項で解説する不動産投資ほどの利回りなることはほぼないでしょう。ただ、安定的に老後資金を運用したい人には向いている投資です。
⇒分散投資として「不動産」は適正?~30代から始める資産運用術~
1-3不動産投資
ここでいう不動産投資は、仮として「1LDK、一人暮らし用、都内物件」という想定にしています。不動産投資は、空室がない限りは継続的に収入が得られます。特に、上記のような物件の場合には、ターゲットも多くニーズも高いので、空室リスクは低いといえます。
もちろん、空室になればその分の収入は0円ですが、株やFXと違い、数か月後に資産が半分になるということはまずあり得ません。元本保証の個人年金よりはリスクは多少ありますが、それでも継続的に安定的に収益を得たい方には良い投資です。
2.素人が投資するハードル
次に素人が投資する際のハードルです。これは、「個人年金、不動産投資、株やFX」の順番になります。以下で詳細を確認ください。
2-1株やFX
株やFXに関しては、そもそも「読む」のが難しいです。どんなに信頼されている大企業であっても、不祥事が起こり株価の下落を招くリスクはあります。また、FXに関しては、円高円安によって利益が変わるものであり、円高円安は政府方針や海外情勢、そして地政学的リスクなど外部要因が非常に多いです。
そのため、アナリストなどでも予想は困難であり、株やFXで利益を上げるには、専門的な知識と運の要素が大きいといえるでしょう。そのため、素人が投資するハードルは高いといえます。
2-2不動産投資
不動産投資に関しては、まず「不動産会社」というアドバイザーがいます。不動産投資を熟知したアドバイザーに色々と聞くことによって、リスクの低い物件を選ぶことができます。もちろん、不動産「投資」になるので、空室リスクもありますし、家賃が下落して収益が減るリスクもあります。
ただ、株やFXに比べると、アドバイザーがいて情報収集しやすいという点と、自分が知っているエリアであれば、ある程度「想像しやすい」という利点があります。
「想像しやすい」とは、たとえばA駅5分の物件が「賃料12万円想定」で投資物件として出回っていたとします。そのA駅を知っているのであれば、「ここに12万円を支払う賃借人が現れるか?」を想像しやすいということです。それは、投資物件を選ぶ際の判断材料になります。
2-3個人年金
年金の支給額はどんどん変化しています。支給開始年齢は上がり、支給額が下がる一方です。いま活躍している世代は、老後を年金で賄えなくなるといわれています。そうした不安を解消するために個人で年金保険に入り、老後に備えているという人も多いでしょう。投資というと大げさに聞こえるかもしれませんが、個人年金は投資と呼ぶには十分な運用方法となりつつあります。
また個人年金も、不動産投資と同じく保険営業マンというアドバイザーがいます。営業の保険セールスマンにアドバイスを受けることも可能ですし、「ほけんの窓口」などのように、第三者的な立場からのアドバイスを受けることもできます。
さらに、個人年金の場合は、どのように運営していくかを明確に開示しているので、その点で判断して保険を選ぶということが可能です。そのため、素人でも保険の仕組みを理解することが難しくないので、ハードル自体は一番低いと言えます。
3.まとめ
このように、FX・株×個人年金では、以下のような違いがあります。
・株やFXは当たれば大きいが非常にリスクが高い
・不動産投資はリスクも大きくなく安定的継続的に収益を上げられる
・個人年金は元本保証を選べばリスクはほぼ0だが収益性は高くない
上記のような特徴があるので、一番収益とリスクのバランスが良いのは不動産投資といえるでしょう。
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