「老後の資金2000万円」などのワードが飛び交っていますが、すでに2000万円を持っている人はほんの一部でしょう。
老後の未来予想図は、年金でまかなったり、資産運用を視野に入れ考えている人も多いのではないでしょうか。
では実際に長期投資するとしたら、どういった方法があるのでしょうか。
「投資」は、運用期間によって向いているジャンルが変わります。
この記事では、超長期投資に向いているオススメの方法を紹介しています。
あなたが20代、30代であれば、超長期投資をすぐにでも始めることをオススメします。
まず第一歩としてが何かを一緒に考えていきましょう。はじめの大きな一歩を今日、踏み出しましょう。
◆「超長期投資」の期間とは
投資は運用期間が大切です。
大きく分けると、短期・中期・長期・超長期となります。ここでいう超長期とは、自分の生涯だけでなく次世代を担う家族にも残せるようなものとして価値のあるものという意味で使っていきます。
例:株式投資の運用期間をおおよその目安として下記をご参照ください。
【短期】…株式の短期投資とは、いわゆる「デイトレード」です。1日で株式の売買を繰り返し、利益の確定をさせる投資スタイルです。
短期投資における株式の保有期間は当日~長くても数週間です。
【中期】…株式の中期投資として二つ紹介します。中期投資の株保有期間は、株式購入後、約1ヵ月~1年程度です。
一つは「バリュー投資」が挙げられます。これは、企業の実力や価値に対して割安となる銘柄をターゲットにした投資スタイルで、企業の本来の実績よりも株式価が安く放置されている状態の株式を取得し、本来の実力に見合った価格まで上がったところで売却益を得る投資方法です。
二つ目に、「グロース株投資」です。グロース投資とは、優れた技術やビジネスモデルなどに着目し、将来の成長を見込み、ゆくゆくは長期的にも株式価の上昇が期待できる銘柄に投資するスタイルです。
デメリットとしては、売却するまでの間は利益の回収ができないため、資金凍結のリスクがあることです。
【長期】…株式の長期型投資とは、株式を購入して5年以上保有する投資スタイルです。じっくり腰を据えて株式運用したい人向けです。
具体的には、中期型投資スタイルの「バリュー株投資」や「グロース株投資」が最も適しているでしょう。
長期間のメリットの一つとして、配当利益や株主優待制度などを受けられることがあり、それを狙って長期型株式投資スタイルを貫く人が多いのも事実です。
デメリットは、こちらも中期型同様、投資期間中に資金の回収ができず凍結状態となったり、投資先の選択に失敗してしまうと、長期間資金の無駄遣いをしていたことになる点が挙げられます。
◆超長期投資としてオススメの方法
「不動産、株式投資、投資信託、つみたてNISA」等
上記で紹介した期間を上回る「超長期型投資」として、どういった投資方法があるのでしょうか。
具体的には、
- 不動産投資
- 株式投資
- 投資信託
- つみたてNISA,NISA,iDeCo
などがあります。
これらはすべて長期的に有効とされている運用方法です。
◆第一歩はどうやって踏み出す?
よく聞くのが、「それが良いのはわかったけど、具体的に始めの一歩がわからない」という声です。
そこで、具体的にどういった一歩を踏み出せば良いのかそれぞれ紹介します。
・不動産投資
不動産を購入し、売却益を得る不動産投資は、扱う不動産の種類やローンなど様々な違いがあります。
購入額に対し何年で元を取り、いくらの儲けが出るかを予想し購入しましょう。
不動産のジャンルだけでも、マンション・戸建て・アパート・別荘など様々な種類がありますので、自分の得意分野から選ぶようにしましょう。
資金が豊富であれば投資目的、ある程度用意できるのであれば、自分が住む用としても利用価値がある物件を選ぶなど。
不動産は一つとして同じものはありません。だからこそ、知識と資金でやりくりするのです。
⇒【歴30年のベテラン投資家さんにインタビュー】不動産の購入で大事にしたいこと3つ
⇒投資家が目をつけている3ヵ国の不動産事情とは【がんばれ日本】
・株式投資
上記の例で紹介した通り、短期・中期・長期のカテゴリに分けられています。保有期間によって購入する銘柄が変わるので、目的を明確にすることをオススメします。
こちらも知識と資金が必要です。経済の動きをみていく力も必要となりますので、リスクとリターンを考慮しながら始める形になるでしょう。
・投資信託
投資は不安…という人は、プロにお任せする「投資信託」という手もあります。
プロが資金を集め、配当金を投資家に配る仕組みです。その際に手数料などを差し引かれます。
自分で資産運用の舵を取れないので、もちろんリスクも付き物。
人に任せるということはリスクもリターンも他人次第ということになります。自分で把握できないのが不安‥という人には向いていないかもしれません。
・つみたてNISA,NISA,iDeCo
今話題になっている「つみたてNISA」「NISA」「iDeCo」。
名前が紛らわしいですが、人によって向き不向きがあるので、まずはシステムで比較してみましょう。
つみたてNISA | NISA | iDeco | 定期預金 | |
年間投資額の上限 | 40万円 | 120万円 | 14万4000円~81万6000円(職業、加入している年金の制度により異なる)
|
上限なし |
お金を出す時 (拠出する時) |
所得控除の対象にならない(課税) | 所得控除の対象にならない(課税) | 所得控除の対象(非課税) | 所得控除の対象にならない(課税) |
運用時 | 非課税 | 非課税 | 非課税 | 課税 |
運用期間 | 20年 | 5年(最長10年) | 加入から、60歳まで(10年間延長可能) | 制限なし |
途中換金 | いつでもOK、ただし非課税枠の再利用不可 | いつでもOK、ただし非課税枠の再利用不可 | 原則できない | いつでも可 |
損益通算 | できない | できない | できない | できる |
運用できる商品 | 長期・積立・分散投資向けの一部の投資信託とETF | 株・投資信託・ETF・REITなど | 定期預金・投資信託・保険 | 制限なし |
向いている資金の種類 | 「60歳より前」かつ「10年以上先」に使う資金 | 60歳以降で積極的に運用したい人向け | 60歳以降まで使わない資金 | 「60歳より前」かつ「10年未満」に使う資金 |
資金の引き出し | いつでもOK | いつでもOK | 60歳まで原則不可能 | いつでもOK |
◇「情報」と「知識」が鍵
共通していえるのは、「情報」が大切ということです。
自分の資金力、運用期間、充てられる時間、運用目的などによっても変わってくるので、自分の生活や将来との照らし合わせて選択していく必要があります。
リスクとリターンの関係も把握しておきましょう。
その情報に加えて、自分で調べることも必須です。ある程度の知識がなければ、ただ闇雲に投資しているだけで、いざとなった時に対処できません。
様々な場合を想定する想像力と知識を身につけておきましょう。
◆まとめ│自分に向いている投資方法を知ろう
超長期投資について紹介しました。
投資方法は、運用期間や資金によっても変わります。また、自分がどこまで関与できるかは、それに充てられる時間や知識によってもあるので、様々な要素を掛け合わせて自分に合った方法を選ぶのが良いでしょう。
特に、つみたてNISAや一般のNISA,iDecoなどは非課税などのメリットはあるものの、引き出せない期間があったりと一般的な貯蓄とは違うので注意が必要です。
いずれにしても、しっかりと知識をつけて自分に合っている投資方法を探しましょう。