かつて憧れたタワーマンションは、その価値が暴落するかもしれないなど、誰が予想しただろうか。
安易に手を出してしまった先に待ち受ける未来は、天国か地獄か…
タワーマンションを購入した人の中には、うすうす気づいてる人も多いのではないでしょうか。
そう、「一生モノの価値のある不動産ではない」と…
首都圏に立ち並ぶタワーマンションは、多少”つくりすぎた”感があります。
不動産業界がひた隠しにするタワーマンションの裏側とは?
タワマンブームで一番得をしたのは?一番損をしたのは?
もし購入してしまったのであれば、今からできることは、すぐに部屋を売却することかもしれません。。
これから紹介するのは、おそらく高い確率でくるであろう「タワーマンションの価値暴落の理由」、「タワーマンションの今後」についてです。
ぜひ参考にしてみてください。
◆タワーマンションの価値が暴落‥その理由とは?
いま、「タワマン購入を後悔している人」が急増しているのはご存知でしょうか。タワーマンションの価値が大暴落しそうだと囁かれているのは、そういった理由も含まれています。
実際に購入したタワマン住まいの人の主な悩みは、
・人が密集しているが故のQOL(生活の質)の低下
・住民同士の格差や監視によるストレス過多
・修繕積立金など金銭的な負担
大きくわけるとこの3つが原因だといわれています。
①人がいすぎて駅混みすぎ、保育園も入れない問題
タワマンといえば、豪華な内装や充実した設備などで一見QOL(クオリティ・オブ・ライフ)が高いように見えますが、実情は意外にもストレスフルな生活環境だということです。
まず人口が密集していることによる混雑や不都合です。
朝の通勤時間はマンション内のエレベーターが3~5分待ちになることもザラで、もっと最悪なのは最寄り駅が混雑していることです。
タワマン密集でよくネタにされる武蔵小杉では、通勤時間帯には駅の改札まで数百メートルの行列ができるという異次元っぷり。タワマンの乱立によって通勤人口は3割増しなのに、駅は拡張されていないため年々混雑が悪化していく始末です。
写真出典:JR東日本の資料より
駅の「入場待ち」なんて…カオスでしかありませんね。
さらにこの状況で人身事故でも起ころうもんなら地獄です。もう想像するだけでイヤになります。武蔵小杉在住のサラリーマンは通勤前でこれほどのストレスがかかるのは想像を絶しますね。
次に、タワマン住民は子育て世代が多く、保活(保育園を探す活動)も激戦区です。区によっては親の居住年数が入園の合否に関わることもあり、購入後に引っ越してきた新参者には厳しいなんて話も…
となると、保育園に入れず夫婦のどちらかが子守りをすることになり、共働きは厳しくなります。そうすると世帯収入が減りローンの返済が苦しくなり、「やっぱり売ろう…」と売却を余儀なくされる方がいるのも仕方ないでしょう。
②住民同士の格差や監視のストレス多すぎ問題
続いてのタワマン住民のストレスは、住民同士で格差があったり、監視されている環境にあります。
タワマンは「プライドが高いお金持ちを集めた村社会の縮図」です。本人たちはあまり意識していなかったとしても、マンションの住民同士はお互いを意識し合いながら暮らしています。共有スペースも充実していて住民同士の接触機会が多い分、そこで小さな社会が発生します。
旦那の収入レベルで格差を認識し、下手なことをすれば噂は一気に住民に広まり、まるで学校のPTAのような面倒な世界といわざるを得ません。
ドラマのような展開はなくても、少なくとも住民同士のマウンティングはあります。
マンション内のイベントも多くコミュニティ意識が生まれやすいので、付き合いが悪いと仲間外れに近い扱いを受けることも…。
人によっては生きづらい社会に感じる人もいるでしょう。
③修繕積立金の値上がり負担問題
最後に、経済面での問題として将来的に修繕積立金の負担が増すことも懸念されています。
修繕積立金とは、マンションの資産価値を維持するために数十年ごとに行う大規模な修繕工事に掛かる費用を月々積み立てていくお金です。
はがれた外壁を綺麗にしたり、エレベーターやその他の設備の点検修理をしたり、排水管のチェックや修繕をしたり、「修繕」と一口にいっても多岐に渡ります。
タワーマンションはその修繕費用も莫大で、それを所有者から集めなければなりません。一括ではなく、長期計画を立て毎月積み立てることで徴収していきます。
修繕積立金はマンション購入時に説明されますが、購入の際お客を逃がさないように割と安く設定されていることが多いのです。
そのため、購入後に追加費用や積立金の増額を強いられるケースは決して珍しくはありません。
近年では工事現場の人手不足から、それに伴って人件費も上がっており、修繕にかかるコストも値上がりしています。そのため修繕費用を捻出できずに住民に追加費用を徴収しようとしますが、それに嫌気がさした住民は退去したり、マンション投資家が売却したりするので、人がいなくなりますます修繕費用が足りなくなるという負の連鎖に陥ってしまいます。
2000年代に急速に増えたタワーマンションは、これから大規模修繕の時期がきます。
タワマンの所有者は自分のマンションの修繕計画を気にしておきましょう
⇒タワーマンションで人生10分の1過ごした私が思うタワマンのメリット・デメリット
⇒タワーマンションは節税になる!?大きなメリットと思わぬ落とし穴
◆タワーマンション大暴落が確実だといわれる理由
「いよいよ、タワーマンションはヤバイ」
そう感じ始めているのはあなただけではありません。
タワーマンションの多くは投資目的で買われるのですが、特に近年は外国人投資家によるタワマンの”爆買い”が顕著に表れていました。
しかし、ここにきて投資家たちがタワマンを手放し始めているのです。
早急に売る理由①◇投資家たちが続々売却
投資家にとっての売り時は、購入から5年後の2018年後半~2019年前半です。地価はバブル越えの水準に暴騰しているので、売るタイミングを間違わなければ大儲けできます。
一方、中国の成金たちが爆買いした湾岸エリアのタワマンを売却することで”チャイナバブル”の崩壊は始まります。不動産バブルは2020年の東京オリンピック・パラリンピックの前に破裂する可能性が高いのです。
⇒売却、まだ迷ってる?不動産バブルが崩壊する4つの理由がいよいよ信憑性を増してきた
⇒家を売るなら2018年より前、家を買うなら2022年以降が良い理由
というのも、東京オリンピック・パラリンピックは景気のピークです。五輪閉幕とともに相場は下落するだろうと予想されています。
そのため、多くの人が相場のピークである2020年に売ろうと考えるわけですが、みんなが一斉に売却し出すと、当然相場は下がります。
現実的には、「みんなが売る2020年より一歩早く売る」というのが賢明でしょう。
つまり、実際の相場下落は2020年より前の2018~19年をピークに、下落していくと考えられます。
そして、それらを見越した投資家たちは『そろそろ投資の出口だ』と言い、すでに売り始めているのです。
早急に売る理由②マンション初月契約率が50%を下回る
決定打といっていいのが、実際のデータとして不動産研究所から発表された衝撃的な数字です。
2018年12月の初月契約率49.8%と、1991年に起きた平成大バブル崩壊のとき以来の50%割れを記録したのです。
外部リンク:マンション市場でバブル崩壊開始か 初月契約率が50%未満に(livedoorニュース)
初月契約率とは、「その月に初めて売り出した住戸がどれくらい売れたか、という割合のこと」です。
これが「マンションの売れ行き」を表す数値として目安となっており、この契約率は70%が好不調の分かれ道といわれています。
ここ10年間の契約率の推移は以下の通り。
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2016年に70%を割ったときもざわつきましたが、とうとう50%すら割ってしまう異常事態に…
つまり、マンションが全然売れていないことを意味しています。いわば、売りたい人の数に比べて買いたい人が全然いない状態。需要と供給のバランスが崩れている状態です。
供給が過剰になれば、価格相場は下がる一方なので、マンションバブルは崩壊に向かっていくことでしょう。
◆まとめ│時間がない!タワーマンションは今日売りましょう
お分かりいただけたでしょうか。
今まで、2020年東京オリンピック・パラリンピックまでに売るのがイイでしょうと言われてきました。そこが相場のピークといわれていたからです。
しかし、事情は変わってきました。マンションが売れない時代に突入する中で、タワーマンションの旨味が年々なくなりつつあるのです。
そのため、投資家も手放し始めています。誰も住まなくなったタワーマンションはゴーストタウンと化すかもしれません。
今回紹介したニュースなどからもわかる通り、かなり時間がないことがわかります。東京オリンピックが相場のピークだと仮定していたら、売れ残りは避けては通れないかもしれません。
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