マンション・アパートの由来「コーポ」「メゾン」「ハイツ」違いは?

マンションやアパートには同じような名前がついていると感じる人は多いのではないでしょうか。不動産物件の中で、「コーポ」「ハイツ」「メゾン」などが名前に含まれていることが目に止まります。コーポやハイツは古い時代に建てられたアパート、メゾンは洋風のマンションといったイメージをする方も多いかもしれません。

名前の由来はあるのでしょうか?またそれぞれの違いはあるのでしょうか?

調べていくと、ちょっと為になるトリビアがありました。

◆「コーポ」「ハイツ」=英語、「メゾン」=仏語

早速それぞれの違いをみていきましょう。

「コーポ」は英語の「corporate house(コーポレートハウス):共同住宅」を意味する和製英語です。一般的には軽量鉄骨造・木造2階建ての共同住宅を指しています。

「ハイツ」は「heights(ハイツ):高台にある家」という英語からきています。一般的にプレハブの2階建て共同住宅全般を指しています。

最後に「メゾン」は「maison:家・建物」というフランス語からきています。香水で「Maison」が使われているものを知っていますが、家という意味だったのですね~。

それぞれの違いこそあるものの、名称を使うにあたって明確な基準はありません。ただの好みなのですね~。基準がないので、単なるイメージを良くする名づけに過ぎません。「ハイツといえば鉄骨造」「木造ということはコーポ」といった決まりがありません。オーナーさんがその時につけたい名前をつけているにすぎません。よって、構造や建築については名前で判断せず、自分で確認しましょう。

なぜ、似たような外国語の名称が多いかというと、「イメージのため」といえるでしょう。昔は「○○荘」といった名称が多かったのですが、古臭いイメージを与えるとしてあまり付けられなくなりました。その流れで、高級感があり洗練された印象を与える「家に関する外国語」が取り入れられるようになったのです。

最後に、マンションは「コンドミニアム(condominium):豪邸・邸宅」を意味しています。アパートは「アパートメント(apartment):共同住宅」からきている和製英語です

◆マンション・アパートに多い名称

続いて、マンション・アパートの名前に多く採用されている名前の意味をみていきましょう。

◇アパートに多い名称

・ヴィラ(villa):「別荘」(フランス語)
・シャトー(chateau):「城」(フランス語)
・ハイム(heim):「家」(ドイツ語)
・カーサ(casa):「家・住宅」(イタリア語)

◇マンションに多い名称

英語が多めです。

・レジデンス(residence):「大きな邸宅・官邸」(英語)
・コート(court):「庭に囲まれた大邸宅」(英語)
・パレス(palace):「宮殿・公邸」(英語)
・プラウド(proud)「誇りに思う」(英語)

◇都内のマンションに多い名称

・シティタワー
・ブランズ
・ブランズシティ
・プラウド
・プラウドシティ
・プラウドタワー
・Brillia(ブリリア)
・ザ・パークハウス
・シティハウス
・パークホームズ
・ライオンズ

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