【プロはみた】不動産内覧時に実際に体験した「こわ~い心霊恐怖話」【4選】

今回は私が不動産営業マン時代に経験した、世にも奇妙な心霊体験の数々をご紹介させて頂きたいと思います。

実際に不動産売却の訪問時や内覧希望のお客様を物件にお連れした際に、実際に起きた本当の出来事です。選りすぐりの4選を紹介します。

あなたを不思議な世界へご招待します。

1◆監視カメラに映る謎の男性…

これからご紹介する心霊体験は、兵庫県内にある高層マンションにて実際に起きた出来事です。

この物件は、元々50代のご夫婦が二人で住んでおり、香川県内に住む息子夫婦と暮らせるようになったから売却したいとのことで、今は当社に売却された物件でした。

めでたく内覧希望のお客様が現れましたので、私は高額物件ということもあり、意気揚々と現場へ向かいました。

そして待つこと20分、内覧希望の40代ご夫婦と息子さんも現場へ到着したのです。

内覧希望のご夫婦は、お二人とも上品な出で立ちで、息子さんのほうも今どきの子には珍しく、カチッとした服装をしていました。

いかにも育ちが良くて、お金持ちの家庭という感じです。

早速、内覧希望のお部屋へとご案内しました。

25階建ての物件で、セキュリティ管理もかなりしっかりしています。

もちろん管理室では、監視カメラの映像がくまなくモニター画面で確認することが可能です。

希望のお部屋の間取りは、4LDKでかなり広々とした造りになっています。

ご夫婦にもかなり気に入って頂き、息子さんとして大学が近くにあり、進学するには最適な環境だと、非常に喜んでおられました。

私の体感でも、まず間違いなく契約成立の手ごたえがあり、その日のうちにご成約頂きました。

久々の高額契約ということもあり、かなりテンションは上がりました。

お客様をお見送りした後で、管理人室にいる顔なじみの〇本さんにも軽く会釈をして帰ろうとしたところで、事件は起きました。

「今日の契約は新人さんにもカッコイイところ見せられたね!」と〇本さんは私に言いました。

意味が分からなかったので、よくよく聞いてみると、内覧希望のお客様3人と私を含めた4人だけのはずが、終始私の後ろをスーツ姿の男性が付いて来ていたとのこと。

顔なじみということもあり、内緒で監視カメラを確認させてもらうと、確かに男性が付いて来ています。

未だに謎な現象ですが、5年程前にそのマンションから飛び降り自殺をされた一人暮らしの40代男性ではないかと言われています。

なぜ私に付いて来ていたのかは分かりません。

2◆となりの墓地から声がする…

次にご紹介する心霊体験は、宮城県内にある売却予定の一軒家で実際に起きた出来事です。

宮城県内でもいわゆる田舎のほうにあり、かなり広々とした田畑が広がっているエリアに、その物件はあります。

60代の老夫婦が二人だけで住んでおり、年齢も年齢ですので、現在住んでいる一軒家を売却して老人ホームへと入居したいということでした。

お二人の今後の生活資金にもなればということで、なるべく高く買い取ってあげられればと私も思っておりました。

実際に物件を見させて頂くと、築年数は30年の割に綺麗で清潔感のある状態を保っていました。

周りには10件ほどしか家屋がなく、いわゆる村落という感じです。

少し気になるのは、となりに大きな墓地があり、買い手を見つけるのに苦労しそうだなという感覚を持ちました。

実際に中を見させて頂いても、2階建てなのですが、どの部屋も小綺麗にしており状態は良好です。

となりの大きな墓地以外は特に気になるところがありませんでしたので、ご夫婦とお茶を飲みながら、となりの墓地が一体何なのかについて聞いてみました。

すると、その墓地は昔戦争があった時から存在しており、その方達の供養を今も村の方達で行っているそうです。

昔の偉大な先人達をしっかりと供養しているからこそ、今の私達の幸せがあるのだと語っており、私は少しだけ武者震いをしてしまいました。

訪問させて頂いた時間が夕方でしたので、老夫婦のお話しを聞いていると、いつの間にか夜の8時ごろになってしまっていました。

そろそろお暇をしなければと思い、老夫婦に今後の流れだけご説明させて頂き後日連絡を差し上げることになりました。

すると、となりの大きな墓地から何やら声が聞こえるのです。

何を言っているかは分かりませんでしたが、確かに声がするのです。

私は不思議に思い、老夫婦にこの声が聞こえるか尋ねました。

すると、下を俯き何も語ってくれませんでした。

私はもう一度、何か儀式的なことをされているのですか?と尋ねました。

すると、ようやくご主人が口を開きました。

このくらいの時間になると、いつも兵隊さんが墓地を歩きながら泣いているのですよ」と。

「余程無念だったのでしょう。」と悲しそうに語っていました。

私は怖くなってすぐにその場から逃げ出したかった為、かるく相槌だけすると、そそくさとその場を後に帰ってきました。

その後連絡を入れましたが、買い取りができない旨を伝えると、電話越しでご主人が泣いていたのを今でも思い出してしまいます。

たまにあの夢を見て、その後に金縛りにあうのは偶然でしょうか?

3◆廃墟となった売却物件…

次に心霊体験の舞台となるのは、岐阜県内にある山奥に位置する元々がホテルだった物件になります。

地元では幽霊が出ると噂になっていますが、その当時はそんな噂もない頃で、普通の綺麗な空きホテルという感じでした。

オーナーさんは50代の男性で、少し疲れた感じの印象を受けました。

経営が上手く回らなくなってしまい、仕方がないから売却を決めたとのことでした。

経営当初は地元でも人気のホテルで、県外からもお客様がたくさんいらっしゃるような人気ぶりでした。

しかし、好調なのも長くは続きませんでした。

近くに激安ビジネスホテルが数件立ち並んで、ホテル激戦区となってしまったのです。

今でもそのビジネスホテルは順調に経営を続けています。

ホテル戦争に負けてしまったオーナーのホテルは、わずか6年でその幕を閉じることになってしまったのです。

オーナー自身、借金苦を理由に売却を決めましたが、その売却金を元手に、また別の場所でホテル経営に挑戦したいと熱く語っていました。

競合ホテルこそいくつかありますが、立地条件や交通の便、そして建物の状況も良好な為、高額査定をさせて頂き、納得して契約成立まで事は運びました。

しかし、その後に不可解な現象が起きるのです。

一向にその物件の買い手が見つかりませんでした。

これは売却方法や営業の問題ではないと未だに思っています。

買い手が付かなかった理由は後に判明するのです。

定期的に物件を見に行くのですが、度々その時におかしな現象が起きるのです。

2階から足音が聞こえてきたり、人はいないはずなのですが、小さな男の子が走り回っている姿を目撃した社員もいました。

私が目撃したのは、白い服を着た首のない女性でした。

おそらく、それらの霊たちが誰も寄り付かないようにしていたに違いありません。

結局その物件をお祓いして頂いたのですが、未だに買い手は付かず、今も廃墟となりその土地にひっそりと佇んでいるのです。

会社を退職した後も、近くを通ると見てみるのですが、前にも増して異様な雰囲気を醸し出しています。

そして、ここは今では有名な心霊スポットとして名をはせています。

4◆片目のない女の子…

これは私が転勤で都内に勤めていたときのお話しです。

その物件は6階建てのマンションで、都内でも23区内にあり、好条件の物件でした。

歩いて10分以内の距離には、駅もコンビニもスーパーもあります。

前の持ち主さんは、30代の女性の方で一人暮らしをしていました。

その物件を引き払い、実家の山梨に帰るとのことで、売却するに至りました。

これ程の物件はそういくつも出てくるものでもないですし、状態も良好ということもあり、すぐに内覧希望のお客様が現れました。

内覧希望のお客様は40代の男性で、転勤を機にここの土地に骨をうずめるつもりだと仰っていました。

早速待ち合わせをし、近くの駅で合流をしました。

花粉症の影響か、やたらと右目をこすっていたのを覚えています。

この時期になると、目がかゆくなるのだとか。

しかし、いつもはこんなに早くから症状が出ないのだけど、と言いながら一緒に内覧予定の物件まで歩いて行ったのを覚えています。

部屋を見て頂くと、申し分ないという表情で大変満足されていました。

しかし、「審査が心配なんだよな」、などと二人で談笑していたのを覚えています。

一通り部屋を見終えると、早速書類手続きに取り掛かりました。

時間もないようだったので、残りはまた明日ということになり、その日は駅までお客様と一緒に帰るほど意気投合したのを覚えています。

翌日になり、お客様へ時間の都合をお伺いしようと電話をしたところ、終日電話が繋がらない状態が続きました。

あの状態で連絡が不通になり、契約が流れる可能性はとても低かった為、その後も定期的に連絡はかけ続けました。

ようやく彼と電話が繋がったのは、あれから半年後のことでした。

まさかとは思われるかもしれませんが、本当に半年後に電話が繋がったのです。

その時の彼との電話は今でも忘れられません。

電話の内容が衝撃的だったのです。

実はあの日、解散した後に彼は電車で帰りました。

その駅のホームで事件は起きました。

酔っぱらっている男性が暴れているのを仲裁に入った彼は、なんと酔っ払いが持っていた傘の先が右目を直撃して、全治6か月の大怪我をしてしまっていたのです。

私はその時に口が裂けても言えなかったことがありました。

当時内覧して頂いた物件の玄関に入ってすぐのことです。

玄関の右隅には、うずくまる小さな女の子がおり、彼女には右目がありませんでした。

幾度となく心霊体験をしているうちに、私の中の霊感が目覚めたのかもしれません。

その女の子には、すぐに気づきました。

しかし、このようなことになるなど想像も付かず、彼に何かできることはなかったのかと後悔しかしなかったことを今でも鮮明に覚えています。

女の子の霊による警告なのか、たまたま偶然の怪我だったのかは、未だに分かりません。


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