価値が上がり続ける？不動産売却と2020年のオリンピックの関係性

2020年東京オリンピックと不動産評価の関係性ですが、一言でまとめると「2020年をピークに不動産評価は上がり続ける」と見ている人が多いです。
それもそのはずで、東京オリンピックが決まった後から、徐々にではありますが、東京近辺の評価が全体的に押し上げている状況のため「上がり続ける」ということができるわけです。

例えば、東京のマンション事情ですが、1戸あたりの価格が10%ほど高くなっている状況。
では、何故、東京オリンピック決定後から上がり、この後、開催する年まで上がり続けると言われているのか？

1つは投資家が活発になっていることが挙げられます。
海外投資家、特に中国系の投資家たちが、兎にも角にも日本のマンションなどの不動産を買い漁っている状況です。
場合によっては、不動産購入を専門としたツアーが組まれるほど。
やはり中国マネーは、物凄いものがあり、かなりの勢いで購入されています。
そして、この波に乗り遅れないように、国内の投資家も含め、多くの投資家が積極的に購入しているため、かなり活発になっていることが理由。

2012年…ロンドンオリンピックがあったわけですが、このときイギリスの不動産評価はどのように動いたのか？
答えは見出しに記載した通りで、上昇していったのは、オリンピック開催前までとしています。
その後は、下降傾向が強くなっていったデータが出ています。
これは、ロンドンオリンピックだけの話ではなく、他の大会でも同様の現象になっているため、このような見解になっているわけですね。

では…東京オリンピックが終了したらどうなるのか？
結論から言えば、「様々な要因の合わせ技で不動産評価は下がる一方」が基本路線となっており、かなり悲惨な状況になってしまうかもしれないと危惧している専門家もいらっしゃるほどです。

以下に「様々な要因」の一部を紹介したいと思います。

・オリンピックをピークに増えた家が空き始める
・団塊の世代の動向（70歳前後になり施設、他界が多くなり空き家も増え始める）が大きく影響
・そもそも2020年以降は人口減少の時代に突入し始めるため更に余る可能性も

この文言を読んだだけでも…雰囲気的にマズそうだなというのが理解することができます。
団塊の世代の動向、人口減少が、いよいよ体感するほど時代になってきていることも実感。
ともあれ、オリンピックが終わった後は、不景気になりやすいため、ここをどう乗り切るのか？が不動産市場の正念場となっています。

⇒東京オリンピック1964年/2020年を比較、不動産業界はどうなる？

ということで、2020年東京オリンピックと不動産売却の関係性ですが…ズバリ「オリンピック前に売却」が理想と言えます。
多くの専門家は、オリンピック前がピークとしているため、これに従って市場も綺麗に下降の一途をたどる可能性も。
であれば、何とかピークをオリンピック前に見極めて、上手に売り抜けることがポイントになってくると言えるでしょう。

「オリンピック後に悲惨な状況が待っている」のお話がありました。
そして、その結果、オリンピック直前がピークと予想をしている専門家もいますが、それよりも前にピークが来ると睨んでいる専門家も多く存在します。
やはり、欲を出さずに、早め早めの行動に出る投資家も多いため、この兆候が出始めたら、雪だるま式に大きな波に変化していく可能性が。
となると、ピークが来る前…つまりもっと前に売却をして安全策を取るのも1つの手かもしれません。
結局のところ、2020年東京オリンピックのかなり前から市場の動向を非常に注意深く見ていく必要があります。

⇒2020年東京オリンピックの影響は？不動産はババ抜き化していた【コラム】

一種のギャンブルになってしまいますが、不動産の購入を考えているのであれば、東京オリンピック後に実行へ移せば吉となる可能性があります。
もちろん、不動産投資で利益を上げたいという考えの場合は、その後、不動産評価が上がってくる可能性に関しては分からないため、どう転ぶかは判断が難しいです。
しかし、2020年以降に、東京近辺に移り住むなど、投資ではなく、普通に移住するという理由であれば、これほど大きなチャンスは中々あるものではありません。
一種のバブル崩壊後の状況も考えられるため、信じられない素晴らしい不動産が、信じられない安い値段で購入することができるかもしれないということですね。
そもそも、空き家が増えると言われているにも関わらず、オリンピックの選手村跡地には、大規模なマンションが建設される予定です。
この事実も「価格を下げる」という要因にもなり、購入を考えている方は、2020年以降の動向に注視する必要があります。