AI、自動化、IT技術が進み、便利になっていく世の中ですが、それ故に問題も山積みです。将来的にさらに技術が進んでいけば、「人が働かない未来」になるかもしれません。しかし、それは人の働き口を潰すことに繋がり、必ずしも良い未来ではないのです。
今回考えたいことは、「先がない業界」についてです。今後、生き残りをかけた大事な時期に差し掛かっていることは間違いありません。
当サイトで紹介している「不動産」もその一つです。どういった業種が先細りだと考えられているのでしょうか?
◆え、そんな所まで?『先がない業界』
1位 新聞業界…部数激減、ネットに速報性で完敗
2位 テレビ業界…視聴率激減、スポンサー離れ
3位 音楽業界…CD売上激減、音楽番組も減少
『先がない業界』といわれている上位3位です。
他には、
・出版業界
・パチンコ業界
・ゲーム業界
・不動産業界
・地方銀行
・小売・飲食
・建設業界
・百貨店
・家電量販店
・書店
・会計士・税理士
などがあります。
不動産・建設業界に関しては、マンションは諦め地方企業や中小企業への営業を熱心に行い、稼ぐ方向性を変えている賢いやり方にシフトチェンジしているものも…しかし、大きい案件のみをやり続けてきた大手企業は今後厳しい状況に陥ってしまうことが予想されます。
会計士や税理士など、国家資格でさえ危ぶまれている状況です。デンマークでは、電子通貨と全盛簡素化で税理士・会計士の仕事はほとんどなくなりました。完全にではありませんが、以前のように高給の仕事ではなくなっています。
このような、世の中の変化によって居場所がなくなる仕事はこれからも後を絶たないでしょう。
また、小売りや飲食のように、好景気なときほど危ない『好景気破綻型』と呼ばれる業種もあります。最近では初期投資の回収もままならない企業が多いのが現実です。人手不足や、需要の縮小によって危ぶまれる小売業・飲食業、今後の動きにさらなる注目が集まります。
【不動産業界に関する記事はこちら】
・東京オリンピック1964年/2020年を比較、不動産業界はどうなる?
・家を売るなら2018年より前、家を買うなら2022年以降が良い理由
◇消える職業・なくなる仕事
さらに詳しい職業については、下記を参考にしてください。
▼(註)オズボーン氏の論文『雇用の未来』の中で、コンピューターに代わられる確率の高い仕事として挙げられたものを記載
単純作業や自動化によって、人間は必要なくなる職業もあります。この表に記載されていることが全て実現したら、失業者は増加し露頭に迷うかもしれません。逆に人でないと成り立たないものはなくなるのでは、と不安になるかもしれません。
そうならないための知恵を付けていきたいところです。
ここについては、後半で紹介します。
◆これからが期待される業界の特徴
一方、今後もなくならない、それ以上に今後が期待される業種を見ていきましょう。
【なくならない業界】
・旅行観光業界
・介護
・アミューズメント
・WEB
【伸びそうな業界】
・発電機
ここでポイントとなるのは、「自動化・AI・少子高齢化」に影響を受けないことが非常に大切です。人に携わる医師や教師、人にしか出来ない現場職は強みになるでしょう。
◇ヒントは「IT」「グローバル」「高齢者」
日本経済の今後は明るいです。しかし、新しい時代が始まっているのもなんとなく感じますよね。いまのビジネスだけを伸ばしていても、流れには乗れません。
「IT」「グローバル」「高齢者」の3本柱とビジネスを掛け合わせることが出来ればさらに強みになるでしょう。それが出来てこそ新時代を生き残れるといっても過言ではありません。
上記で述べた衰退する業界は、いまからすでに予兆が見えます。これからは、3本柱と既存ビジネスの「掛け算」が期待されています。
与えられた仕事だけではなく、自分で考え行動する人が生き残る社会になっていきそうですね。
◇大事なのは発想の転換
人間よりも賢いAIや、人間よりも無限に働ける働き者のロボットが出来たとしても、絶対に人間にしか出来ない仕事はあります。こういった技術の進歩は失業に対する恐怖ではなく、非常に歓迎すべきことです。歴史をたどると、以前は鎌で刈っていた稲は稲刈り機で刈るようになり、手で行っていた洗濯は洗濯機の誕生によって機械が行うようになりました。一見すると、人の仕事を奪っていると感じるかもしれませんが、振り返ってみるとそこに充てられていた時間は違うことに使われ、新しい技術を創作する時間となりました。現在起きていることも同じです。このように、人類は試行錯誤しながら発展を続けてきました。
今回のAIや自動化、ロボット化なども、長い目で見れば人類にとってより良くなるものだろうと思います。自動化が進むことによって、人間は違うことに時間を充てられるようになるのです。人間だからこそできる繊細な職人技や、クリエイティブな発想、芸術への追及など、可能性は無限にあります。
すべてが悪い部分ばかりではありません。そういった発想の転換で、良くも悪くもなるということを覚えておいてください。