前もって転勤するからなどという理由がある場合は「いついつまでに引越ししたいから、この日までに家を売りたい」と言った予定を組むことは可能でしょう。しかし、予期していない場合でも家を売却したいというケースは発生してしまうものです。ここでは近隣トラブルに巻き込まれたため早急に家を売却したいというケースについて詳しく紹介していきたいと思います。
1 引っ越し理由について
2009年のことですがインターワイヤード株式会社が行ったネットリサーチの引っ越し理由が挙げられました。調査方法はインターネットでのアンケートで、モニターは10,789人です。その結果によると隣人・ご近所の問題は1.3%でした。数値で見るとあまり高くないような気がしますが、1万人いたら130人もの人が近隣トラブルに巻き込まれて引っ越しを決断しているということになります。少子高齢化、ご近所付き合いの減少によりこの数値は年々上がると考えられるため現在はもっと上がっていることが予想されます。
せっかく立てた家、人生最大の決断をして購入したマンションを簡単に手放したくないのは分かります。しかし注意喚起しても迷惑行為を働かせる隣人はごく稀に存在するものです。
怒鳴り散らしたり、ごみを持って行ったりとしたりとやりたい放題。みんなが迷惑だと思っていてもその人を強制退去させることは容易ではありません。
そういう人とうまく付き合うというのはなかなか難しく、いろいろ考えるだけでストレスがたまり健康を害してしまうなんて言うことにもなりかねません。大事にならない前に「家を売却する」という選択肢も視野に入れておくといいでしょう。
2 隣人間の騒音トラブルについて
弁護士法人リーガルジャパン代表弁護士の方が弁護士監修というホームページ上で隣人間のトラブルは裁判所で解決できるケースがあると記載しています。このように騒音トラブルによる被害者が徐々に守られてくる社会になっていくのでしょう。しかし常に裁判で勝てるという根拠はなく、さらに悪質なトラブルに巻き込まれてしまうというデメリットも考えられます。
裁判に勝ったとしても相手が引っ越さない限り住みづらい空間に居座り続けなければいけなくなりますし、その人がどのようなバックボーンを持っているかも分からない場合毎日の生活が、気が気じゃなくなるということも考えられます。
つまり最終的には自分の身は自分で守ると言った方法しか残されていません。負けたような気がして悔しいかもしれませんが身の危険を感じる前に「家の売却をする」という決断をしてください。
間違っても仕返しをしようとは思わないでください。そういった人は自分が迷惑をかけている場合は何とも思わないのですが(そもそも迷惑をかけているとも思っていないのですが)同じようなことをされると逆上して何をしでかすか分かりません。大事になってから「あの時家を売って引っ越しすればよかった」と言うようなことが無いようにして下さい。
確かに家の売却というのは苦渋の決断かもしれませんが、家よりも自分の身、家族の身を最優先にしてください。
不動産の一括査定サイトを使えば自分が思ったより高値で売却できるというケースは多く、「速く売却に踏み切ってよかった」という方はたくさんいます。
金銭のことが引っかかって引っ越しに踏み切れないという人には特にお勧めです。
⇒不動産に関するトラブル、報告すべき基準とは?火災、暴力団etc…
3 仲介業者に対して説明することと売主に対して伏せておくことについて
さてそんなトラブルを抱え、家を売却すると言った場合、不動産に相談しておいた方がいいでしょうか。「こういったトラブルがあったら売却額が減ってしまうのではないか」と思って言わない人もいるかもしれません。
◇不動産業者には打ち明けておこう
しかし不動産会社の担当者には打ち明けておいた方がいいでしょう。そうしたら不動産は前もって対処できるし、後ろめたい気持ちを引っ提げたまま新たな生活を送ると胸に「しこり」を残した感じになってしまいます。
不動産はプロなのでそういった弱みもうまく消してくれることでしょう。もしかしたら多少売却額が減ってしまうなんて言うこともあるかもしれませんが劇的に変わるということはありません。
そこから売主に包み隠さず伝わってしまうなんて言うこともないので、ずっと売れずに困るなんて言うこともないでしょう。怖いのはネガティブ要素があるのに売却時に隠していて新たなトラブルに巻き込まれてしまうことです。
きっと「いままで大変でしたね」と言ったねぎらいに似た言葉をかけられ気持ちが楽になると思いますよ。
◇「瑕疵担保責任」が関係してくるかアドバイスしてくれる
「瑕疵担保責任」とは、建物や土地に欠陥が見つかった場合に、売主側に責任がきてしまうことです。
これはあらかじめ承知の上での取引は問題ないのですが、告知せずに問題が発覚した場合は厄介なことになります。
というのも、瑕疵担保責任はどこからどこまでかハッキリ決められているわけではありません。
事故物件や害のある建物が近くになることなど、「心理的瑕疵」も関係します。
今回のように、近所とのトラブルも心理的瑕疵に当たる場合があります。
その判断を不動産業者の担当者にしてもらい、言った方が良い場合は告知しましょう。
まとめ|不動産一括査定サイトを利用しよう
近隣のトラブルに巻き込まれた場合すぐに引っ越しをした方がいいという訳ではありませんが、そういう選択肢もあるということを頭に入れておいてください。
どことなく逃げたような気がして我慢ならないかもしれませんが、取り返しのつかないことになる前に対処するほうが圧倒的に得です。
不動産の一括査定サイトなどを使い、好条件で家を売却することができたらすっきりと新たな生活を送れることでしょう。
家は一生ものかもしれませんが、あくまでも人が暮らしやすくするための道具であることを忘れないようにして下さい。