不動産売却をする前に必ずしておきたい「不動産調査」とは?

■お互いに人生を賭けた買い物になるためトラブルが多発してしまう…

不動産売却、そして不動産購入、相応とも大きな金額が動くことになるため、人生を賭けた買い物と言っても決して大袈裟ではありません。
注文住宅で新築一軒家を建てたとしても、どうしても不満が残ってしまうケースが多いです。
これは、やはり高い買い物であり、何処か妥協をしないといけない場合があったり…住んでみたらイメージと違ったと感じるからです。
自分自身で好きなように建てたはずの注文住宅でさえ、このような状況になってしまうわけなので、不動産購入の場合…蓋を開けてみたら、色々と不満な点が出てしまうというのは、同様の状況と言えるでしょう。
しかし、場合によっては納得がいかない「不具合部分を敢えて隠された!」となってしまうこともあります。
では、このようなトラブル…どうやって防いでいったらよいのか?
それが不動産調査を行うということが、1つの解決策になってきます。

◇特に個人売買をしたとき…トラブルが続発

昨今、不動産業者を介さずに、インターネットオークションなどを使って不動産売却を個人間で行うことがあります。
確かに、仲介手数料を支払わなくてよくなるため、売却側、購入側ともWin-Winの関係を築くことができるため、金銭面で大きなメリットを得ることができます。
反面、素人同士の売買となってくるため、トラブルが続発しているのも事実です。
したがって、個人売買を考えている人は、なおさら、この不動産調査を行うことを強くおすすめします。

不動産売買で陥りやすいトラブル3つ、解決方法は?

■未然にトラブルを防ぐ方法「不動産調査」とは何か?

不動産調査は、特に国が定めた法律で「絶対にやらないといけないもの」というものでもありません。
また、国家試験を通り資格を持った人が行ってくれるというわけでもありません。
とある企業が、専門知識を駆使して、単純に不動産を評価・調査をしてくれるサービスとなります。
つまり民間企業が、円滑に不動産売買をすることができるように提供されているサービスというわけです。
多くの業者が行ってくれているため、値段はピンキリではありますが…相場としては5万円~10万円といったところでしょう。
決して安い買い物ではありませんが、上記のようなトラブルを未然に防ぐことができるというのであれば、出す価値はあると考えます。

◇不動産調査で分かることとは何か?

では、不動産調査を行うことで何を知ることができるのか?

・物件自体の周辺環境の評価(騒音、道路状態、住宅事情などなど)を写真で撮って報告してくれる
・所有者の権利状況の調査(登記所・登記謄本に不備がないか?など)をして普通に売買ができるか?の評価
⇒ 隣家との幅だったり、土地境界線に問題はないか?など隣人との関係性も調査対象となることが多い

・現法令に当てはめたときの状況調査。建て替えをしたとき制限などが掛かってしまうか?
⇒ 三階建ての建物だったものを建て替えるとき…現法令だと二階建てにしかできないなど

・ライフラインなどの生活に直結する項目の調査(電気・水道・下水道・ガス・インターネットなど)
住みやすい環境にあるか?も調査してくれる

・相続路線価格の調査(路線図面を取得して、どのような状況にあるのか?を調査してくれる)

上記が基本的な調査内容になってきます。

具体的な内容に関しては、不動産調査を行ってくれる業者によって異なってくるため、サービス内容は都度確認をするようにしましょう。

不動産売却の前に買い手側から「住宅診断」の依頼、応じるべき?

不動産売却を成功させるコツ「売り手の住宅ローン審査状況」を把握せよ

■買い手側も安心して物件を購入することができるため購買意欲がでる可能性も!

不動産調査の内容を見ていだければ、かなり細部まで調査をしてくれることが分かるかと思います。
売り手としては、大きな責任を果たしたと、安心感が大きなものになるのではないでしょうか。
また、買い手側も、しっかりと調査して報告してくれているという大きな安心感を得ることができます。
安心感が大きくなれば、当然、購買意欲も掻き立てられることにもなるため、まさに一石二鳥と言ってもよいかと。
繰り返しになりますが、だからこそおすすめしたい不動産調査になります。

◇不動産業者に依頼をするとき「調査してくれるか?」を確認すること

ここで記載した内容は、基本的に「個人売買」という視点となっていました。
これを不動産業者に依頼をした場合、しっかりと調査をしてくれるのか?という点が気になってくるかと。

正直なところ、どちらとも言えません。
とある業者はしっかりと調査をしてくれる場合もありますし、とある業者は必要最低限の場合もあります。
言ってしまえば、これは不動産業者自体のサービスの差となるため、比較対象になることは間違いありません。
業者に依頼をしておけば、トラブルになることは少ないですし、トラブルになったとしても、おまかせをしてしまえばよいので安心感はありますが。
ただ円滑に売買をするためにも、不動産調査をやっておいても損はないですし、委託した不動産業者にやるように依頼をするとよいでしょう。
そこで料金が発生してしまうのであれば、不動産業者と、調査をサービスとしている企業の相見積もりをするなどの対応も必要となってきます。

不動産売却で仲介業者とのトラブルで気を付けたいこと【3選】

不動産売却をする前に目を通しておきたいトラブル事例一覧

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする