別荘・リゾート地の不動産を高く売るコツは?

今年2月に静岡県熱海市に(株)ゴールドクレストが分譲する、「ザ・クレストタワー熱海」が堂々完成しました。熱海駅徒歩2分という好立地と、海岸の花火を望む眺望が売りとなっており、共用施設も、スカイデッキ、温泉大浴場、ゲストルーム、コンシェルジュサービスなど、都内のタワーマンション以上に充実した仕様となっています。

分譲価格については、4,398万円〜1億9,800万円と都内のマンションも楽々買えてしまう金額帯ではありますが、マンションの口コミサイトでも高評価を得ており、現在最終期の販売を行なっています。

そこで今回は、今もなお根強い人気を誇る別荘地・リゾート地の物件についてご説明したいと思います。

①今もなお根強い人気を誇る別荘地・リゾート地。その理由とは?

別荘地、リゾート地と聞くと本当のお金持ちの方のものと考える方が多いと思いますが、この人気を支えているのは、お金持ちのセカンドハウス、別荘としての需要だけではありません。

本来、別荘地・リゾート地の物件とは、バブル期に盛んに建てられ、都内や都心部に住む方の別荘、セカンドハウスとして人気がありました。年に数回家族旅行や癒しを求めて利用するという方が多かったのですが、バブルが弾けてからは熱海や軽井沢に代表される様な別荘地の人気はさほど高くありませんでした。

そして、バブルが弾けてから一旦急激に下落した不動産価格は、都内や地方都市を中心に近年の『不動産ミニバブル』と呼ばれるまで徐々に回復をしてきました。では、なぜ再度熱海や軽井沢の様な別荘・リゾート地が人気を高めていったかと言うと、一番の理由は都心の不動産が値上がりしすぎた点が挙げられます。

都内の不動産屋でも、ここ数年リゾート地の物件を探しているという問い合わせが増えてきました。理由としては、以前の様な別荘、セカンドハウスとしてお探しの方もいらっしゃいますが、永住を視野に入れて、都内からの住み替え先としてお探しの方が多いのも事実です。

これにはやはり都心部の不動産価格が急激に上昇した事が関係しています。特に高齢の方に多いのですが、不動産市況が良い今、一度利益確定をしてしまい、隠居生活の場として別荘地・リゾート地の物件を購入すると言う考えがある様です。

別荘地・リゾート地の物件の魅力としては、熱海や箱根の物件では、マンション内に温泉があったり、共用施設が充実している。軽井沢などの別荘地では、都心の様な利便性はないが、静かな環境でゆったりとした生活を送れる。などが挙げられます。

別荘としてご所有の方にとっても、非日常的な空間である。自然が豊富で静かである。と言う点がこの別荘地・リゾート地の物件の魅力の様です。

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②別荘・リゾート地を売買する際の注意点とは?

ではここからは実際に別荘、リゾート地の物件を売買する際に大切なポイントを説明していきます。

1.ランニングコスト

別荘・リゾート地の物件を売買する際に注意しなければならないのがこのランニングコストです。このランニングコストとは、年間の固定資産税、都市計画税、マンションであれば管理費、修繕積立金などを指します。このランニングコストで最も注意しなければならないのがバブル期に建てられたリゾートマンションです。

バブル期に建てられたリゾートマンションは、100平米を超える大きな部屋が多く、マンション全体として戸数が少ない傾向にあります。そこで問題となってくるのが、固定資産税・都市計画税と管理費、修繕積立金です。

戸数が少ない分当然土地の持ち分が多い為一般的なマンションと比べてもリゾート地の物件は固定資産税・都市計画税が高い傾向にあります。また当然都心部に比べればこのランニングコストも安いと思いがちですが、年間の固定資産税・都市計画税はリゾート地だからと言って安いとは言えません。また静岡県の熱海市には、別荘等所有税という特別な税金があり、非居住者つまり別荘として利用している人に対しては、別途この税金がかかります。

またさらに注意しなければならないのがマンションの管理費・修繕積立金です。こちらもマンションによってバラツキはありますが、都心部のマンションに比べると割高な傾向があります。さらに、マンション内に温泉が敷設しているものは、温泉使用料がかかったり、大浴場なども管理、修繕の対象となる為このランニングコストだけで次数十万円にもなるものもあります。

この様に、購入したは良いものの、所有しているだけで多額のランニングコストがかかる為、売却を検討する方も少なくありませんので注意が必要です。

2.次に売却する時の金額

特に別荘に多いのですが、その物件が果たして不要になった時売却ができるのかと言うことは非常に大切な問題になります。

築年数も浅く、そのまま別荘として利用できる様な建物であれば良いですが、中には違法建築であったり、建て替えができない物件なども多々存在します。中には、バブル期に、「リゾート地の土地を買っておけば儲かる」と言う理由で土地を購入したものの、最近になってよく調べてみたら建物を建てる為の接道の義務を果たしておらず、全く利用価値のない土地だったという相談もありました。

その為これからご購入をお考えの方は、まずよくその物件を調べて、本当にその金額に見合う価値があるのかをしっかりと判断した上で購入する事をオススメします。

③別荘・リゾート地の物件を高く売るためは?

1.時期とタイミング

高く売るために最も大切なのがこの時期とタイミングです。

まずこのタイミングに関しては都心部の不動産価格が上がっている時が理想です。先にもご説明した様に、都心部の不動産の値上がりは別荘・リゾート地の物件の需要とリンクします。その為都心部の不動産市況良い今などは、リゾート地の物件を売りに出すチャンスでもあります。

そして時期ですが、その物件を別荘として使用する時期が最もチャンスです。例えば軽井沢の避暑地や、花火大会が売りの熱海のマンションなどであれば夏場の売出しが最も成約の可能性が高まります。これは単純に利用したい時期ほど、お探しになるお客様が多いからです。

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2.利用する不動産業者を分ける

別荘・リゾート地の物件を売却する際には、地元の不動産屋と、都心部の不動産の2つに依頼をするのがポイントです。

地元の不動産屋はその土地の情報や地域に密着した営業が得意な分、外からのお客様を取り込む力があまりありません。逆に都心部の不動産屋は実際のご案内や調査などに対して早い対応ができません。その為、外からのお客様を取り込みつつ、実際のご案内などにもすぐに対応できる様、地元の不動産屋と都心部の大手不動産屋に合わせて依頼をするのが最も高く売れる可能性があります。

一番手っ取り早い方法は、不動産一括査定サイトの活用です。一度入力するだけで、複数の不動産会社に相見積もりをすることができます。依頼だけであれば無料ですし、絶対に売らなければならないというわけではありません。査定してみて決めることが出来るのが強みです。ぜひ活用ください。

③今後、別荘地・リゾート地に大きな変動はあるか?

今現在はまだ人気を誇る別荘地・リゾート地ですが、今後の展望に関しては決して明るくないと思います。先にもご説明した通り、現在では都心部のミニバブルがまだ続いておりますが、オリンピック終了後など都心部の不動産価格が下落し始めた時、現在と同様にリゾート地の物件の需要があるかと言えば決してそうではないと思います。

例えば、かつてリゾート地として名をはせた「熱海」も、例外ではありませんでした。バブル時期に一気に栄え、観光地となりましたが、最近では閑古鳥が鳴いている状態で、すっかり寂れてしまいました。

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あの時売却しておけば良かった…」などと将来後悔しない為にも、今一度ご所有の別荘・リゾート地の物件の事、お考えになってみてはいかがでしょうか。

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