連日報道されている北朝鮮のミサイル問題、直接的な危機は感じられないものの、何か重大なことが起こっていることは想像できます。今回はそういったことを含めて、安全について考える時間にしましょう。
まずメインは、「北朝鮮のミサイル問題」です。こちらを軸に、話題になっている「核シェルターの購入について」を見ながら、日本の危機管理能力は世界的にみていかがなものなのか?今の情報を多く取り上げながら見ていきたいと思います。今の日本、そして北朝鮮問題を他人ごとではなく真剣に考えていただく時間にしましょう。
◆北朝鮮のミサイル発射、失敗に終わる
最近世間をざわつかせているニュースといえば、「北朝鮮のミサイル実験問題」でしょう。今年に入ってもう3回も実験が行われていて、3月6日にはなんと4発ものミサイルを日本海に向かって発射しています。北朝鮮の脅威は今後とも目が離せない状況が続いています。この異様な状況に対し安倍晋三首相は「北朝鮮の脅威は新たなる段階に入った」と発表していて、緊張状態が伺えるでしょう。
しかし、そんな中「ミサイル発射、失敗」が報道された。なんでも、50㎞ほど飛び爆発したのとこと。一体これはどういう意図があったのだろうか?ネット上では様々な意見が飛び交いました。
・本気で撃ったが本当に失敗してしまった
・アメリカが怖くなってわざと失敗した
・アメリカからサイバー攻撃された
・アメリカが迎撃した
などなど。
「失敗!」と言っているから「え、撃ってきたの!?怖い!!」ってなりますが、これは壮大な茶番なのではないかという意見も目立ちます。北朝鮮からしていると、「撃った」としておかなくては立場がありません。しかし、本当に撃っていたら一触即発の戦争になりかねません。悩んだ北朝鮮は、「撃ったけど失敗した」という妥協点をつけたのではないかと思うのです。
というのも、本当に撃ったのであれば失敗するようなミサイルではないからです。彼らがよく発射しているミサイル「スカッドER」(射程1000キロ)か、それ以上の改良型であることが予想されます。そう、射程圏内1000キロであれば、我らが日本には余裕で届く距離なのです。そして最も重要なのは、このミサイルは北朝鮮にとって特別でもなんでもなく、むしろ当たり前なものだということです。2006年時点で600発ほどの膨大な数を所有しているとされているのです。これは私たちにとって脅威以外の何物でもありません。また発射能力は着実に腕を上げてきているといわれています。これらのことから、「失敗しました」というのは茶番のように見えてならないのです。
そしてもう一つは、「50㎞飛んだが爆発した」というもの。これは非常に気がかりですよね。なんでも、オバマ政権は2014年にサイバー攻撃を強化するよう指示していたことがわかっているのです。このことを含めると、アメリカのサイバー攻撃によってミサイル発射が妨害されたととってもあまり違和感はないように感じます。
世界に目を向けるとこんな恐ろしいことがあるのです。北朝鮮は特に異質です。こういったもしもの攻撃に備えて、私たち民間人ができることは安全についてもう一度よく考えてみる、自分の身は自分で守る、そして「シェルターを購入すること」ではないでしょうか。
次に紹介するのは「核シェルターとはどういったものなのか」についてです。
もはや日本が危険だとわかった今、世界に完全なる安全は存在しません。そう、核シェルター以外は…
◆核シェルターとは
核シェルターの定義とは、NBCR災害やテロ、自然災害などから身を守る空間のことです。
NBCR災害とは、核物質(Nuclear),生物剤(Biological) , 化学剤(Chemical), 放射性物質(Radological)などによって引き起こされる災害や戦争、事故、テロなどを含む総称です。
これによって汚染された外気を体内に入れないようにするため、特別な喚起装置や化学物質をろ過する装置が必要です。さらに爆風から守る構造や気圧の変化、空気汚染を防ぐためのエアロック室が設けらているものが多いです。
例えば核爆発のガンマ線は、49時間経つと100分の1、2週間で1000分の1まで低下するといわれており、核シェルターに入ってしのがなければならない期間は最低でも2週間です。
◇核シェルターの必要性
日本にミサイルが飛んできたらどうなるでしょうか。考えたくはありませんが、北朝鮮の常軌を逸した行動は何があっても不思議ではない状況まできています。
自宅が木っ端みじんになっても家族を守れる核シェルターを設置するとしたら、果たしていくらくらいかかるのか?核シェルターは非現実的なマンガの中だけの物から、もはや必需品になりつつあるのかもしれません。
◇核シェルターの値段は?
核シェルター、ちょっと必要かも?と考えてしまいますよね?
ズバリ、お値段をみていきましょう。また、物や業者によって値段もピンキリです。家庭用に限定した核シェルターを例に挙げてみてみましょう。
例えば大阪市にあるシェルタープランニングの家庭用核シェルターは180万円~。これは手動発電機付きの空気ろ過装置がメインの値段なので、地下室などに設置する場合は別でかかります。
次に自然災害から身を守ってくれる、ユニット型の商品。株式会社アースシフトの完全防水耐震地下シェルター「ソトチカ」。設置期間が1週間で出来るというものです。これは核シェルターというよりもっとお手軽なものです。基本価格は一番小さいサイズで225万円から。その他で証明や外気循環システム、通信ケーブルなどはオプションとなり、別途で工事費もかかります。
家庭用でも500万円ほどかかってしまうんですね。ただあるだけでは邪魔なので、普段は倉庫として使ったり、防音性に優れているのでカラオケとして使ったり、いざというときに備えるのもありかもしれません。ただ、もう少し安いと思っていた筆者はちょっとガッカリでした。
◇織部精機製作所(神戸市)の核シェルターの凄さに感動
そして、最後にこちらも紹介します。
先ほどは500万円前後かかるかな~という結論でしたが、コレはガチです!
紹介するのは織部精機製作所(神戸市)で売られている核シェルターです。
ここの実績は確かで、核シェルター普及率世界第1位のスイスの基準をもとに製造しています。ここは日本が誇る核シェルター製造会社なのです。ここの核シェルターであれば、広島に落とされた原子爆弾を600mという至近距離で投げられても生存できるという、この素晴らしさを言葉では表せないほどの高性能…まさに圧巻です。
◇設置方法は?
設置方法は大きくわけると2つ。
まずは、新築住宅の建築段階までさかのぼり、地下室を作って地下に核シェルターを置く方法。
そしてもう一つは、地中に建設していくゼロからの方法かです。
核シェルターの規模は、広さ24㎡で定員は8~10人タイプ。最低でも2週間は生活することが出来るそうです。
どちらにしても地下になってしまうのですが、始めの新築住宅に設置する方法では、基礎部分を活用することが出来るため建設費に1,000万円上乗せすることで可能です。二つ目のゼロから地中に建設するタイプのものは、約2,500万円ほど費用がかかります。
◇シェルターの購入者は…な、な、なんと医師が8割!?
上記で挙げた織部精機製作所では、一般家庭に限定するとシェルター購入者の8割が医師なんだそうです。高所得者であり、健康や放射能に関する知識もあり、危機意識が違います。そういった知識のある方がシェルターをしっかり購入していることにも不安を感じてしまいます…。
◇普及率、日本は0.02%、スイスは100%
NPO法人日本核シェルター協会の調べによると、日本のシェルター普及率は0.02%とかなり低め。それに対して少し遠い海外に目を向けると、スイスは普及率100%、ノルウェー98%、アメリカでも82%と思った以上に高い普及率なのです。
なんと普及率100%のスイスでは、1949年から国をあげてシェルターの研究を進めており、法律で建物の建設時に核シェルターの設置が義務付けられています。
な、なんということでしょう…
スイス:100%
イスラエル:100%
ノルウェー:98%
アメリカ:82%
ロシア:78%
イギリス:67%
シンガポール:54%
日本:0.02%
(上図左より)
世界的にみると日本は核に対する意識が低いことがわかります。最近のような北朝鮮ミサイル問題もそうですが、永久に安全な地はありません。これが本当の安全とは何か?幸せに暮らすとは何か?を考えるきっかけになれたら嬉しいです。
◆まとめ|やれることから行動しよう
いかがでしたか?
北朝鮮のミサイル問題を知り、今の生活をより豊かに生きるお手伝いが出来れば幸いです。
本当の安全は人が作っていくものです。核シェルターもその一部です。まずは、こういった事実を知り、行動をすること、これが一番大切です。
非常用バッグを用意することでも良いでしょう。災害に備えることでも良いでしょう。こういった危機管理能力が、平和ボケしている日本にとって欠如している点でもあります。それが仇とならないことを願うばかりではなく、行動を出来る人になってほしいと考えます。
核シェルターの購入者は80%がお医者さんとは、少し信ぴょう性があって怖くなってしまいますが、知るきっかけになったことに感謝して、意識していってください。